2008年12月28日

Monologue: 暗い何か――大事故の代償をめぐって



 以前、管理人が本を書いていた頃の話をもう一つしたい。

 ある時、また別の編集者との打ち合わせの席で、大事故が話題にのぼった。例えば、日航123便墜落事故福知山線脱線事故のような大事故である。

 そうするうち、なぜかは覚えていないが、事故の遺族について話が及んだ。その話の中で、編集者はある問いを管理人へ投げかけた。「事故の遺族が本当に望むものとは何か?」である。

 管理人は少し考えた後、「恐らくそうした悲惨な事故が繰り返されぬよう、二度と起こらぬようにしてほしいということではないか」と答えた。

 この管理人の答えを聞いた編集者は即座に首を横に振り、そしてこう述べた。「いや、それより事故を起こした会社側が幾ら補償してくれるかだろう」。

 人には人、それぞれの考え方があって然るべきである。が、この言葉を聞いた瞬間、やはり、彼と自分との間に広がる心理的に到底埋めがたい「暗い何か」を感じ取ったことは、偽りのない事実だった。

 三億円、いや三兆円払うから、健康なあなたの片方の臓器を今すぐ譲ってくれないか――もしも、面識のない見ず知らずの老齢の大富豪から、こんな取引を持ちかけられたら、どうするだろう。管理人は、やはりお断りしたい。が、かかる考えの持ち主ならば・・・。そう考えた時、前述の「暗い何か」は、なおのこと埋めがたいもののように思えてならなかった。


以上




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posted by Yasuhiko Kambe, Japan. at 01:10| Comment(0) | Monologue | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月27日

Monologue: ある懸賞の再検証について



 管理人は以前、本を書いていた時期がある。その当時、ある拙著を刊行するにあたって、巻末にアンケートはがきをつけたことがあった。それに答えて編集部へ返送すると、抽選でオリジナル携帯ストラップをプレゼントする、という懸賞も設けられていた。

 が、実は当時編集担当者から、そのプレゼントについてこう聞かされていた。「あれはアンケートを集めるための方便で、実際にプレゼントなどしない」。つまり、アンケートはがきを送っても携帯ストラップは、最初から誰にも当たらないし送られない、ということだった。さらに、その後も数年間、拙著にそうしたインセンティブのプレゼント告知があったが、実際には誰にも当たらないし、何も送られなかったのである。

 当時よく仕事をしていたあるカメラマンに、このことを話したことがある。その時の彼の反応は、「それはよくある話で特に珍しいことではないし、実はどこでもやってるはずだ」と。

 この一件で、その編集担当者とカメラマンに対して、自分との間に心理的に埋めがたい暗い「何か」を感じとったこと、それまで彼らに抱いてきた明るい大切な「何か」を失ったように感じたこと、そのことは今も深く覚えている。

 当時は仕事の関係もあり(結局言い訳に過ぎないかも知れないが)、他言を自ら律してきたが、今は既に長い年月が経過している。ずっと内に秘めてきた心の中の「よどみ」を、当事者の名を伏せつつここに開放した次第である。


以上


[追記]

しばらくの間「方程式化の試み」を休止し、「Monologue」の記事の更新を続けます。
ご了承ください。




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posted by Yasuhiko Kambe, Japan. at 00:20| Comment(0) | Monologue | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月26日

Monologue: 他人の判断基準について



 管理人は他人について、「自分より上か下か」で判断したことがない。物心ついてから今まで、それは変わらない。そして、それがごく普通で、他の人も皆そうしているのだと思っていた。

 しかし、実際にはそうではないらしい、ということが最近わかってきた。「自分より上か下か」を基準に他人を判断する人は、今の日本では決して少なくないようなのである。自分より上だと判断した他人へはとりあえずリスペクトしておき、下だと判断した場合には常に上から目線で接する、という具合に。そして、そうした判断基準を持つ方がマジョリティーであり、管理人のような向きはマイノリティーのようにすら思える節もある。

 が、そうした傾向さえ、実は最近始まったことではなく、すでに前々からそうだったとしたら、ミドルエイジにしてようやく気づいた管理人は、あまりにピュアな心の持ち主というべきか、それとも単なるおめでたい世間知らずというべきだろうか。

 それにしても、「自分より上か下か」を基準に成立している世の中というのは、如何なものだろうか。あまり、いい傾向ではないようにも思えるのだが・・・と考える管理人は、恐らくこれからも他人についての判断基準を「自分より上か下か」にすることは決してないだろう、と思えてならない。たとえ、それがマイノリティーであろうとも。


以上




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2008年12月10日

番外:レジ袋について



【第一章】


 買い物をした時に店員からもらったり、あるいは、買った品物をその中に入れて店員がよこす、「レジ袋」がある。

 がしかし、あの袋、こうした呼び方が正しいのかどうか、ふと不安に思えてきた。そこで、ウェブ百科事典「ウィキペディア」(日本語版)で検索してみた。結果は、「レジ袋」でいいようである。

レジ袋 - Wikipedia

 そのついでに、英語では何と言うのか、ウィキペディア英語版ではどういう解説があるのか気になった。

 ウィキペディアでは該当する他言語版の解説がある場合、左フレームに相当する部分にリンクが貼ってある。が、何と英語版はおろか、他言語版へのリンクは一つもなかったのである。



続きを読む
posted by Yasuhiko Kambe, Japan. at 22:42| Comment(0) | Others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月08日

Break: Baroque Works for Recorder



次の新記事更新の用意ができるまで、

しばらくの間バロック音楽をお聴きください。

曲はヨハン・セバスチャン・バッハ作曲「パルティータ ハ短調 BWV1013」、
テレマン作曲「ファンタジア」から第三番・第八番・第十番、
そしてカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ作曲「ソナタ ハ短調 アダージョ」。



曲を聴く
posted by Yasuhiko Kambe, Japan. at 17:57| Comment(0) | Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月05日

P8: 時代性とライフスタイルについての方程式(仮説)



19〜20世紀(明治〜昭和)を「a」、
21世紀(平成〜)を「b」とした場合:


a=まじめに+正直に生きる=豊かなよき人生につながる
b=まっすぐに+素直に生きる=明るいよき人生につながる


以上


【参考資料】

「ルビー&カンタン」(goo映画 / NTV「月曜映画」 / Amazon.co.jp DVD


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posted by Yasuhiko Kambe, Japan. at 00:00| Comment(0) | EQ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月04日

P7: 時代性とライフ・インセンティブについての方程式(仮説)



経済・社会のプラス成長が定着していた戦後〜バブル期(昭和後期)を
「プラスな時代」、
経済・社会のマイナス成長が定着しつつあるポスト・バブル以降(平成以後)を
「マイナスな時代」とした場合:


1) プラスな時代=ネガティブ・インセンティブ(*1)が人生に有効
2) マイナスな時代=ポジティブ・インセンティブ(*2)が人生に有効


*1=「・・・をしなければダメになる」的な後向きのインセンティブ
*2=「・・・をしたらもっとよくなる」的な前向きのインセンティブ


以上


【参考資料】

海部美知「パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本」(アスキー新書)

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posted by Yasuhiko Kambe, Japan. at 18:20| Comment(0) | EQ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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